思い出とOutputと僕と

「犯人に告ぐ」を読み終えて

久しぶりの更新であるが、まぁそれくらいの緩さで細々と続けていきたい。重要視すべきなのは忘却の彼方へ葬りたくない思い出や経験、シーンなどをどこかに遺しておくことである。

今日、「犯人に告ぐ」の上・下を読破した。思わず4日ほどで読んでしまった。巻島の生き様は非常に人間らしく、また信念を貫いたものであるといえる。それは自らのミスを消化できずに引きずり、その中でさまざまな外的要因から圧倒的な自己犠牲を受け入れているところだ。人は一人ではない、とはよく言うものだがその出逢いは少なからず己の選択の連続で成り立つものであり奇跡などという言葉で片付けてしまってはいけないものである。自らの選択に対してひたすら人間味を出しながら苦悩を経て、更には自己犠牲という信念を貫いた巻島に対して羨望を覚えた。私も自らの選択に責任を持ち、それらから得た信念を貫きたい。それこそが人生と言えるものなのではないかとすら感じた一冊であった。

〇〇ロスなどとよく言ったものだがこのようにして吐き出すことで落ち着いた自分がいることを実感した。習慣にでもしてみようか。