思い出とOutputと僕と

「燃えよ剣」を読み終えて

映画るろうに剣心を観て、少しだけ幕末という動乱の時代に興味が湧き映画燃えよ剣を先日、劇場にて鑑賞した。映画関ヶ原と同様に原田監督の司馬遼太郎シリーズの実写は口語が当時のものが多く流れとしてしか理解できないのにも関わらず土方歳三という人物に興味が湧いた。そのため原作の燃えよ剣を拝読した。
原作の土方は喧嘩屋で可愛げがある人物として描かれていた。新選組というあまり日本史に明るくない人でも知っている集団を率い、その烏合の衆を幕府最後の武士集団にしたのではないか。また作中にもあるがたった35年余りの短い生涯ではあるものの田舎百姓から新選組副長、北海道で建った政府の陸軍奉公というコミック漫画ばりの人生に加え、お雪という存在もこの燃えよ剣に色を付けた。
作中に近藤勇が流山で土方に歳、自由にさせてくれと言う描写がある。徳川300年の末の武士と違い本当の侍として生き、新選組局長として土方が作り上げてきた近藤勇像から解放してくれということである。土方自身、その土方像として最後までて生き抜いたのではないか。だからこそ最後の単騎での突撃も新選組副長土方歳三だと言っただろう。多くのサムライファンと同様、私も武士道に憧れを持ってしまった。次はミステリーに戻ろうと思っていたが、竜馬がゆくの一巻を購入してしまった。これから一年余は幕末、または戦国時代に身を投じそうだ。