思い出とOutputと僕と

「殺人犯はそこにいる」を読み終えて

本作はたまたま立ち寄った駅前の書店で手にとった一冊だった。新品であるのにブックカバーが付けられておりおびただしい数の強い言葉が羅列されているカバーだった。そんな印象的なカバーに気を引かれKindle経由で購入した本作の冒頭はフィクションではないから始まるブックカバーよりも強い言葉だった。

この北関東連続幼女殺人事件を自分は全く知らず、前述のような冒頭でもフィクションだと思って読み進めた。しかし進むにつれていよいよノンフィクションであることを理解した。結論から言うと筆者が特定した本連続事件の犯人は捕まっていない。それは警察や検事、科警研のせいだと自分も思う。人や組織が大事にすべきは何なんだろうか。果たして彼らが必死に守ろうとした先に私達の安全はあるのだろうか。本当のメディアとは何なんだろうか。

まるでフィクションのような本作に終始驚いていた。警察が誤りを認めルパンが捕まりように。