思い出とOutputと僕と

「孤狼の血」を読み終えて

本作は映画にもなっており映画で見る前に原作を読んでおきたいと感じたために読み始めた。
久しぶりの警察x極道の小説ですごい面白かった。予め映画化した予告は見ていたため、脳内で完全にガミさんは役所広司が動いていて、日岡松坂桃李だった。

広島大を出た優秀な日岡は呉原の暴力団を取り締まる部署に配属され、そこでまるで極道の一員かのようなガミさんと出会い、それまでの警察観とは全く違うものを経験する。その期間はわずか1ヶ月半ながら日岡に多大な影響を及ぼしたことが読み終えた今はわかる。
また、後半の日岡がガミさんをスパイするために配属されていたがガミさんの意志を継ぐと決めたところはすごく震えた。ただここからかなり大変な警察人生が待っていると考えられ、次回作をすぐに買ってしまった。

できればガミさん視点の番外編などがあれば読みたい。でもそれを書かなかったり読まなかったりするのも素敵だなと思う。(でもめっちゃ読みたい、できれば過去編から読みたい